君と始める最後の恋
「郁ちゃんがママで類くんがパパか…。なんとなく想像付くかも」

「いや、いやいや、気が早いでしょ。2人して」

「そこは何バカ言ってんのじゃないのね?」

「…なんなの、やりにく。」


沙羅さんの言葉に少し照れくさそうにしている類くん。

確かに否定はしないでいてくれた。

将来的に一緒にいること考えてくれてるのかな…。

そう思うとこっちまで照れくさくなってくる。


「嬉しいな、類くんがそんな風に誰かと一緒に居ようって思ってくれてるの。郁ちゃんのおかげ。」

「いや、そんなそんな。」


今まで色々あっただけに何だか感慨深い。

今も色々あるにはあるけど。

沙羅さんにそんな風に言われてどういう心境なのかな類くん。

類くんの方を見ると私が抱いている赤ちゃんの方を見ていて、その表情が何だかすごく優しかった。

子供、好きなのかな。それとも姪だから?

私が類くんを見ていると、類くんと目が合う。


「(う、わ、見すぎた?)」


段々と頬が熱くなっていく。
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