君と始める最後の恋
社食でいつも通り志織ちゃんと向かい合うと聞きたい事が山程あるという顔をしている。

そんな様子に何だか少しやりにくい。


「何で初日の人とあんな仲良いんですか。何で名前呼び捨てなんですか。」

「高校の時の同級生だったの、だからだよ。」


嘘ではない範囲で答えるも志織ちゃんの目は誤魔化せないらしい。

本当の事を言えとでも言いたげな目線が私に突き刺さる。

言うか悩んでいると私の隣に誰かが座る。

隣を見ると小川くんだった。


「俺も気になってました。誰なんですか、あの人。ライバル懲り懲りなんですけど。」

「ラ、ライバルって…。」

「あんたもまだ諦めてなかったの？執拗い男」

「諦める気なんて無いから。お前に関係なくない？」


志織ちゃんと小川くんも随分仲良くなったななんて思う。

もう補佐と担当になって半年以上経つもんね。

そりゃそんなに仲良くもなる。

あんなに話さなかった2人がここまで仲良くなってるなんて嬉しい。
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