君と始める最後の恋

伝わってるよ

今日1日を無事に終えて、最後に結絃と1日の振り返りをする。


「にしても思うけどさ、この会社マジででかいよな。まだ場所おぼえらんねぇや。」

「仕方ないよ、私も新卒で入ってきた時何もわからなかったし」

「だよなー、てかさ、2課から異動になったって言ってたけど何で異動になったの」

「あー」


そうだったタイミング的にドンピシャだったけど知らないんだよね、結絃は。

言うきっかけも出来てちょうどいいのかもしれない。


「私が最近まで補佐してた先輩とお付き合いしてて。」

「あー…、ここ部署内恋愛禁止だからってこと?」

「そうだね、もう1年位は秘密で付き合ってたんだけど、同棲をきっかけにバレるからって。」

「へー、見てみたい。お前の彼氏の先輩。」

「何その興味」


笑いながらそんな話をして帰り支度をする。


「2課って事だよな。そう言えばすげぇイケメンに最近彼女出来たって…。もしかして」

「推理し始めるのやめてよ!恥ずかしいし…。」


彼氏について言及されるのはなんだか恥ずかしい。

類くんの存在自体が恥ずかしいとかそういう話ではなくて単純に照れくさいのだ。
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