君と始める最後の恋
Episode2
自分の気持ちの違和感
ある日の休日の夜。
何の予定もない時に大学時代の友人との時間が合った為、電話する流れになった。
一ノ瀬先輩の事を何も知らない友人だけど、私のこの気持ちがどういうものか知りたくて友人に、時々一ノ瀬先輩に感じる感情などを掻い摘んで話した。
こういう話会社の人とか、ましてや本人に聞けるわけが無いから、一ノ瀬先輩を知らない人に話せるのは都合が良かった。
だが私には想像も付かなかった答えが来て衝撃を受ける羽目になる。
『え、恋でしょ。』
「こ、恋?」
友人の当然みたいな感じに、私は困惑が隠せない。
恋なんてもう随分としていない。
高校生の時に彼氏はいたけどそれっきりだし、恋という感情をもはや忘れつつあった。
電話の奥で友人は楽しそうに笑っていた。
『そっか、ついに新しい想い人出来たか…!』
「え、ええ。違うよ、恋じゃないよ。」
『その先輩が苦しい思いしているの嫌で、それを自分が埋めてあげたいって思ったんでしょ?恋じゃん。』
「ちが、違う!絶対違う!」
その後も私の恋じゃないと、友人の恋だ論争は続いた。
だって、あんな意地悪でドSで鬼畜で、そんな人好きになるわけなくない!?
ないないないない。
必死に首を横に振って否定する。
そりゃ確かに顔は格好良いし、声は良い感じの低さで、優しい所も時々あってよく周りを見ててくれるところとかあるけど…。
でも、それだけ。それだけなんだから。
そんな言い聞かせを自分にするも顔に熱が溜まって、一ノ瀬先輩の事が頭から離れなくなる。
当然こんな感情の後、眠れず次の日は寝不足だった。
何の予定もない時に大学時代の友人との時間が合った為、電話する流れになった。
一ノ瀬先輩の事を何も知らない友人だけど、私のこの気持ちがどういうものか知りたくて友人に、時々一ノ瀬先輩に感じる感情などを掻い摘んで話した。
こういう話会社の人とか、ましてや本人に聞けるわけが無いから、一ノ瀬先輩を知らない人に話せるのは都合が良かった。
だが私には想像も付かなかった答えが来て衝撃を受ける羽目になる。
『え、恋でしょ。』
「こ、恋?」
友人の当然みたいな感じに、私は困惑が隠せない。
恋なんてもう随分としていない。
高校生の時に彼氏はいたけどそれっきりだし、恋という感情をもはや忘れつつあった。
電話の奥で友人は楽しそうに笑っていた。
『そっか、ついに新しい想い人出来たか…!』
「え、ええ。違うよ、恋じゃないよ。」
『その先輩が苦しい思いしているの嫌で、それを自分が埋めてあげたいって思ったんでしょ?恋じゃん。』
「ちが、違う!絶対違う!」
その後も私の恋じゃないと、友人の恋だ論争は続いた。
だって、あんな意地悪でドSで鬼畜で、そんな人好きになるわけなくない!?
ないないないない。
必死に首を横に振って否定する。
そりゃ確かに顔は格好良いし、声は良い感じの低さで、優しい所も時々あってよく周りを見ててくれるところとかあるけど…。
でも、それだけ。それだけなんだから。
そんな言い聞かせを自分にするも顔に熱が溜まって、一ノ瀬先輩の事が頭から離れなくなる。
当然こんな感情の後、眠れず次の日は寝不足だった。