君と始める最後の恋
家に着くなり一ノ瀬先輩が慣れた様にマンションのオートロックを潜り抜けて、お2人が住む部屋の前に行ってインターホンを鳴らすと白羽さんが笑顔でお出迎えしてくれた。
「類くん!郁ちゃん!いらっしゃい!」
突然の郁ちゃん呼びで胸がじーんと暖かくなる。
「(優しい…、可愛い…。)」
見る度思うのはこの人が一ノ瀬先輩の好きな人。
あまり知らなくてもこうして温かく出迎えてくれる時点で素敵だ。
「ご招待頂きありがとうございます!これ少ないのですが」
「気遣わせちゃったね、手ぶらで良かったのに~!ありがとう。」
優しく微笑んで私の手から紙袋を受け取ってくれる。
中には一ノ瀬先輩のお兄さんもコーヒーが好きで、白羽さんは紅茶が好きと聞いていたので2つずつ用意した。
「さ、上がって。充《みつる》くん、類くんと郁ちゃんきたよ!」
充さん、というのは一ノ瀬先輩のお兄さんなんだろうか。
どんな人だろうって考えていたけど全く想像も付かなくて、こんな素敵な人が好きになる男性だし、一ノ瀬先輩のお兄さんなら言うまでもなく素敵な人なんだろうなと思ってはいた。
緊張の中リビングに通されると、中にはこれまた美形で高身長の男の人が立っていた。
私達に気付いたその男性は、髪色はベージュブラウンカラーで程良く短髪。口元には優しく孤を描いていて柔らかい雰囲気を纏っている。猫を被っている時の一ノ瀬先輩にそっくりだった。
「わ、そっくり…」
「でしょ、よく言われる。類がいつもお世話になってます。」
「はい!お世話してます!」
「逆でしょ。俺が君のお世話してんの。」
頬を抓られて少しだけ痛い。
「類くん!郁ちゃん!いらっしゃい!」
突然の郁ちゃん呼びで胸がじーんと暖かくなる。
「(優しい…、可愛い…。)」
見る度思うのはこの人が一ノ瀬先輩の好きな人。
あまり知らなくてもこうして温かく出迎えてくれる時点で素敵だ。
「ご招待頂きありがとうございます!これ少ないのですが」
「気遣わせちゃったね、手ぶらで良かったのに~!ありがとう。」
優しく微笑んで私の手から紙袋を受け取ってくれる。
中には一ノ瀬先輩のお兄さんもコーヒーが好きで、白羽さんは紅茶が好きと聞いていたので2つずつ用意した。
「さ、上がって。充《みつる》くん、類くんと郁ちゃんきたよ!」
充さん、というのは一ノ瀬先輩のお兄さんなんだろうか。
どんな人だろうって考えていたけど全く想像も付かなくて、こんな素敵な人が好きになる男性だし、一ノ瀬先輩のお兄さんなら言うまでもなく素敵な人なんだろうなと思ってはいた。
緊張の中リビングに通されると、中にはこれまた美形で高身長の男の人が立っていた。
私達に気付いたその男性は、髪色はベージュブラウンカラーで程良く短髪。口元には優しく孤を描いていて柔らかい雰囲気を纏っている。猫を被っている時の一ノ瀬先輩にそっくりだった。
「わ、そっくり…」
「でしょ、よく言われる。類がいつもお世話になってます。」
「はい!お世話してます!」
「逆でしょ。俺が君のお世話してんの。」
頬を抓られて少しだけ痛い。