君と始める最後の恋

私が好きな先輩の事

お昼を済ませるとカフェを出て、2人でショッピングモールに入って色々見て回る。

先輩も買い物は嫌いじゃ無さそうで、私の隣を着いてきてくれる。

先輩を連れ回してる沙羅さんこんな気持ちなのかな。なんて、商店街で腕を組んで連れ回していたのを思い出す。


「(忘れさせるって思ってたのに私が思い出してどうする…。)」


勝手に思い出して、傷付いている私は大馬鹿者だと思う。

気持ちを切り替えて首を振り、先輩と一緒に雑貨屋に入る。

色々ぬいぐるみなども置いていてかなり癒やされる。

一緒に見て回っていると先輩がレッサーパンダらしきぬいぐるみを掴んでいる。


「(か、可愛い。ぬいぐるみと先輩の組み合わせ尊いでしか無い…!)」


悶えるのを何とか抑えつつ、先輩に話し掛けた。


「先輩、好きなんですか?レッサーパンダ。」

「いや、君に似てない?」

「へ?」

「この威嚇してる姿君にそっくり。」


そう言いながら笑う先輩。

思わぬ回答ですけど、先輩可愛すぎませんか…!


「私が可愛いって話ですか!?」

「バカじゃないの。頑張って威嚇してるけど全く怖くもないし、そういう所君そっくり」


そう言われればなんか複雑だ。

頑張って威嚇してるけどって、普段の噛みつきを威嚇扱いされてしまっている。
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