君と始める最後の恋
色々考えている間にも周りが帰り始めていた。

その中一ノ瀬先輩も例外では無くて、こちらに視線を移す。


「君、まだ残るの」

「はい、もう少しだけ。まとめておきたい事もありますし。」

「1人で出来る?」

「大丈夫です!わからない事があって電話しちゃった場合は助けてくださいね!」


そう答えると先輩は「そう」とだけ呟いて、席を立ち上がる。


「じゃあ、お疲れ様」

「はい、お疲れ様です。」


笑顔で見送った後、パソコンにもう一度向き直す。

もう少しだけ頑張って私も早く帰ろう。
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