ほんとの初恋
「匠!」
血が繋がってないのかも知れないが、五十嵐に似たシュッとした男が店に入ってきた。
その後ろから何故か増田が入ってきた。
まじか…。
斜め後ろのテーブルから増田を呼ぶ声がする。
何も悪くないのに後ろめたい気持ちになる。
たぶん五十嵐も、いや俺以上に緊張が伝わってきた。
一瞬目が合ったが、片手をあげて斜め後ろの席に着いた。
「賢人先輩、弟の匠です」
弟は頭を下げて、俺斜め前に腰掛けた。
「匠、この人が話してた賢人先輩」
いつから話してた?
「研修医として後2年、私は大阪に残るから。
匠も先のことはゆっくり考えれば良いし」
凄く疑い深く睨んでいる。
当然、急に彼氏の振りをしても気がつくだろうが、何も言わない。
「正月には帰ってくるんだろ。
父さん達にはその時にでもゆっくり話すから」
一応、姉の彼氏チェックが終了した。
まだ大学生、絶対に信じてないだろうけど、明日も授業があるからと帰っていった。
血が繋がってないのかも知れないが、五十嵐に似たシュッとした男が店に入ってきた。
その後ろから何故か増田が入ってきた。
まじか…。
斜め後ろのテーブルから増田を呼ぶ声がする。
何も悪くないのに後ろめたい気持ちになる。
たぶん五十嵐も、いや俺以上に緊張が伝わってきた。
一瞬目が合ったが、片手をあげて斜め後ろの席に着いた。
「賢人先輩、弟の匠です」
弟は頭を下げて、俺斜め前に腰掛けた。
「匠、この人が話してた賢人先輩」
いつから話してた?
「研修医として後2年、私は大阪に残るから。
匠も先のことはゆっくり考えれば良いし」
凄く疑い深く睨んでいる。
当然、急に彼氏の振りをしても気がつくだろうが、何も言わない。
「正月には帰ってくるんだろ。
父さん達にはその時にでもゆっくり話すから」
一応、姉の彼氏チェックが終了した。
まだ大学生、絶対に信じてないだろうけど、明日も授業があるからと帰っていった。