明けない夜はきっと無い…
12
そう言えば…
ヤクザって一体何をするのだろうか…?
昔の任侠物で言うと、酒を飲み、賭博し、えーと、喧嘩三昧…みたいなイメージだけど…
しかし、目の前のヤクザは、タワマンのペントハウスに住み、仕事も良く分からないし…
そもそも、ヤクザって仕事してんの???
いや、それはしてるでしょ…!
流石に!
天からお金が降ってくるわけじゃ無いものね。
だけど…
そんな事を考えていると、暁さんが言った。
「夜宵、出かけるぞ。」
えーと…
これは、もしかして、ヤクザの仕事を知るチャンス!?
って、そんなの知ってどーすんのよ!!?
私は自分にツッコミ入れる。
「…どこに行くの?」
「あ"?
海っつったら、コンクリで沈める、とか思ってんのか?」
「…違うの!?」
「まぁ、そーゆー時もある。」
「あるんじゃん…」
「冗談はさておき、買い物行こうぜ。」
買い物…
ヤクザの買い物…
「ドスを買ったり…」
「お前は、ヤクザ映画から少し離れろ…」
暁さんが呆れ果てる。
そんな表情をするのを見たのは初めてで、もっとボケてみたくなる。
ダメ…だ…
私は身寄りの無いただのオモチャ…
この人はヤクザ…
超えちゃいけない…
一線を…
そう頭がサイレンを鳴らしているのに、心と身体は全然付いて行かない…
一線を超えたら、きっと…
私は…ここから出られなくなってしまうから…
だから、聞かなきゃいけないんだ、そのサイレンを…!
「おい、ぼーっとしてんな。
行くぞ!」
暁さんは、車のキーを取り靴を履いている。
「あ、はい!
行く!
待って!」
私は玄関に走った。
サイレンと同時に心臓の音が鳴っているのは、その時はまだ気づかなかった…
ヤクザって一体何をするのだろうか…?
昔の任侠物で言うと、酒を飲み、賭博し、えーと、喧嘩三昧…みたいなイメージだけど…
しかし、目の前のヤクザは、タワマンのペントハウスに住み、仕事も良く分からないし…
そもそも、ヤクザって仕事してんの???
いや、それはしてるでしょ…!
流石に!
天からお金が降ってくるわけじゃ無いものね。
だけど…
そんな事を考えていると、暁さんが言った。
「夜宵、出かけるぞ。」
えーと…
これは、もしかして、ヤクザの仕事を知るチャンス!?
って、そんなの知ってどーすんのよ!!?
私は自分にツッコミ入れる。
「…どこに行くの?」
「あ"?
海っつったら、コンクリで沈める、とか思ってんのか?」
「…違うの!?」
「まぁ、そーゆー時もある。」
「あるんじゃん…」
「冗談はさておき、買い物行こうぜ。」
買い物…
ヤクザの買い物…
「ドスを買ったり…」
「お前は、ヤクザ映画から少し離れろ…」
暁さんが呆れ果てる。
そんな表情をするのを見たのは初めてで、もっとボケてみたくなる。
ダメ…だ…
私は身寄りの無いただのオモチャ…
この人はヤクザ…
超えちゃいけない…
一線を…
そう頭がサイレンを鳴らしているのに、心と身体は全然付いて行かない…
一線を超えたら、きっと…
私は…ここから出られなくなってしまうから…
だから、聞かなきゃいけないんだ、そのサイレンを…!
「おい、ぼーっとしてんな。
行くぞ!」
暁さんは、車のキーを取り靴を履いている。
「あ、はい!
行く!
待って!」
私は玄関に走った。
サイレンと同時に心臓の音が鳴っているのは、その時はまだ気づかなかった…