明けない夜はきっと無い…
40
暁さんは、まだ帰って来ない。
せっかく生姜唐揚げ揚げたのに!
冷めちゃうじゃんかー!
私は1人で食べる気にもなれず、ひたすら暁さんを待っていた。
1時間後。
やっと、暁さんが帰ってきた。
唐揚げはレンジで温め直すしかない。
私は玄関に暁さんを迎えに行く。
「ただいま。」
そう言って、暁さんは、私の黒髪をクシャクシャに撫でた。
「も、もう!
ぐちゃぐちゃになるでしょ!」
「だからやってんの。」
私たちは他愛も無い事で笑いあった。
暁さんは、先にシャワーに入りたいと言ったので、私は夕飯を温め直して、テーブルに並べた。
暁さんがシャワーから上がり、私たちはオクラのサラダと生姜唐揚げ、お吸い物を食べた。
「悪かったな、今日1人にして。」
暁さんが言う。
「ううん。
だけど、ねぇ?」
「んあ?」
「何してたの?
今日???」
「昨日の倉庫事件の首謀者に拷問して、全部吐かせた。
まぁ、アイツも使い捨てだったみたいだけどな。
華栄崇史ってやつだよ。」
暁さんは説明する。
「華栄崇史?
えーと、華栄会と関係ある人なの???」
「あぁ、勘がいいな。
そうだ。
今の華栄会のトップの会長の息子だよ。
馬鹿息子だがな。」
「何故、そんな人が…?」
「…過去に華栄会で大きな失敗をして、指詰められたのさ。
それから、組を抜けた。
その後は知らなかったが、天雷会の手下になってたみたいだな。」
暁さんは言う。
大きな失敗…
指を詰める…
やっぱりヤクザって、怖い…?
「怖いよ。」
私の心を読み取ったように暁さんが言った。
だけど、私はどうしても、暁さんが怖いと思えなかった。
それも、彼は気付いてると思う。
せっかく生姜唐揚げ揚げたのに!
冷めちゃうじゃんかー!
私は1人で食べる気にもなれず、ひたすら暁さんを待っていた。
1時間後。
やっと、暁さんが帰ってきた。
唐揚げはレンジで温め直すしかない。
私は玄関に暁さんを迎えに行く。
「ただいま。」
そう言って、暁さんは、私の黒髪をクシャクシャに撫でた。
「も、もう!
ぐちゃぐちゃになるでしょ!」
「だからやってんの。」
私たちは他愛も無い事で笑いあった。
暁さんは、先にシャワーに入りたいと言ったので、私は夕飯を温め直して、テーブルに並べた。
暁さんがシャワーから上がり、私たちはオクラのサラダと生姜唐揚げ、お吸い物を食べた。
「悪かったな、今日1人にして。」
暁さんが言う。
「ううん。
だけど、ねぇ?」
「んあ?」
「何してたの?
今日???」
「昨日の倉庫事件の首謀者に拷問して、全部吐かせた。
まぁ、アイツも使い捨てだったみたいだけどな。
華栄崇史ってやつだよ。」
暁さんは説明する。
「華栄崇史?
えーと、華栄会と関係ある人なの???」
「あぁ、勘がいいな。
そうだ。
今の華栄会のトップの会長の息子だよ。
馬鹿息子だがな。」
「何故、そんな人が…?」
「…過去に華栄会で大きな失敗をして、指詰められたのさ。
それから、組を抜けた。
その後は知らなかったが、天雷会の手下になってたみたいだな。」
暁さんは言う。
大きな失敗…
指を詰める…
やっぱりヤクザって、怖い…?
「怖いよ。」
私の心を読み取ったように暁さんが言った。
だけど、私はどうしても、暁さんが怖いと思えなかった。
それも、彼は気付いてると思う。