明けない夜はきっと無い…

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そして、夜暁さんの腕に絡め取られ、眠りそうになった時、彼は私の耳元で言った。

「ロシアンチョコレートしたんだってなぁ?」

やばい…!
バレてる!?

と思った瞬間に、暁さんは、私の口を舌でこじ開け、深いキスが始まった。

胸をまさぐられ始めるが、私は暁さんに四肢を上手く固定されていて、逃げる事も叶わない。

「悪い子にはお仕置きが必要だと思わねーか?
あぁ?」

僅かに低い声でそう言われて、私はキスの合間に必死で答えた。

「ほ、ほ、褒めて伸ばすっていうのもアリ…かな!?
なーん…ちゃっ…って…」

「黙れ。
お前運が悪ければ死んでたんだぞ?」

彼の瞳は真剣で、逃れられ無い事を悟った。

「ごめんなさい…」

「許さねー。」

暁さんは、私の服を器用に脱がせていく。

そして、丸裸になった私にキスマークのつくキスを、全身余す所なくした。

私は途中で意識が途絶えた。













朝起きると、全裸だったが、シーツは深くかけてあったので、寒くはなかった。

暁さんは、ベッドには居ない。

私が自分の裸体を見下ろすと、キスマークだらけだった。

あのエロエロ魔人!
なにがお仕置きよ!

暁さんによってマーキングされまくった身体を隠すべく、着替えに長袖長ズボンを選んで、シャワーを浴びた。

うーん…?
首元どーしよー?

ダメだ、隠れないや…

私はしょーがなく、ダイニングに向かった。

暁さんは、鼻歌混じりにベーコンを焼いている。

「おはよう御座います!
エロ魔人さん!」

「なんだ、それ…
痛くも痒くもねーな。

男は皆エロいんだよ。
いい加減気づけよ。」
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