明けない夜はきっと無い…
45
side暁
次の日、俺は真っ黒のスーツに黒のネクタイ、白シャツの正装で、肩までの髪をオールバックにしてリムジンに乗って帝国ホテルに向かった。
帝国ホテルの1階ラウンジで、若頭の1人三田《みた》さんと会った。
「よぉ、暁!
今日はえらいぎょうらしいなぁ!」
「お久しぶりです、兄さん。
えぇ、何があるんでしょうかね?」
「まぁ、リラックスして行こうや。
死ぬときゃ、それが天命だ。」
三田さんは豪快に笑うとエレベーターへ向かった。
最上階に着き、俺と三田さんは流石に話をやめて、スイートルームに入った。
『ちょっと待て、ボディチェックする』
スイートルームの入り口の何人かの外人が中国語でそう言った。
中国人か?
いや、だいぶ訛ってるな。
俺たちはボディチェックされて中に通された。
「おぉ、来たか。
三田、暁。」
オヤジがソファに座り、残りの若頭3人がそのソファの後ろに立っていた。
俺たちもそれに習い、オヤジのソファの後ろに立つ。
オヤジの対面のL字のソファには、金髪のピアスを数カ所開けた外人が居た。
『全員揃いましたか?』
金髪の男がオヤジに言う。
すぐに、バーコードハゲの小柄なおっさんが通訳する。
「あぁ、全員だ。」
オヤジは答えた。
「あー…
こちらはな、まだお若いが、台湾マフィア四合会《しごうかい》の会長の、李宇翔《リンユウシャン》さんだ。」
オヤジが俺たち若頭5人に紹介した。
台湾マフィア…!?
さっきの訛りは台湾訛りか…!
「まさか…」
俺は思わず口に出して言った。
「我々の利益は一致している。
李さんは、中国マフィアに依存する天雷会が邪魔だそうだ。」
次の日、俺は真っ黒のスーツに黒のネクタイ、白シャツの正装で、肩までの髪をオールバックにしてリムジンに乗って帝国ホテルに向かった。
帝国ホテルの1階ラウンジで、若頭の1人三田《みた》さんと会った。
「よぉ、暁!
今日はえらいぎょうらしいなぁ!」
「お久しぶりです、兄さん。
えぇ、何があるんでしょうかね?」
「まぁ、リラックスして行こうや。
死ぬときゃ、それが天命だ。」
三田さんは豪快に笑うとエレベーターへ向かった。
最上階に着き、俺と三田さんは流石に話をやめて、スイートルームに入った。
『ちょっと待て、ボディチェックする』
スイートルームの入り口の何人かの外人が中国語でそう言った。
中国人か?
いや、だいぶ訛ってるな。
俺たちはボディチェックされて中に通された。
「おぉ、来たか。
三田、暁。」
オヤジがソファに座り、残りの若頭3人がそのソファの後ろに立っていた。
俺たちもそれに習い、オヤジのソファの後ろに立つ。
オヤジの対面のL字のソファには、金髪のピアスを数カ所開けた外人が居た。
『全員揃いましたか?』
金髪の男がオヤジに言う。
すぐに、バーコードハゲの小柄なおっさんが通訳する。
「あぁ、全員だ。」
オヤジは答えた。
「あー…
こちらはな、まだお若いが、台湾マフィア四合会《しごうかい》の会長の、李宇翔《リンユウシャン》さんだ。」
オヤジが俺たち若頭5人に紹介した。
台湾マフィア…!?
さっきの訛りは台湾訛りか…!
「まさか…」
俺は思わず口に出して言った。
「我々の利益は一致している。
李さんは、中国マフィアに依存する天雷会が邪魔だそうだ。」