明けない夜はきっと無い…

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ユウシャンさんがゴネるので、私たちは回転寿司に向かう事になった。

「WAO!

It’s miracle !!!」

「さつきからうるさいぞ、ユウシャン。
さっさと席に着こう。

全くこっちが恥ずかしいぜ。」

という訳で、123番席に。

「Uuuum…
スシ=トロ???」

ユウシャンさんが日本語で書いてあるメニュー表に悪戦苦闘しながらそう尋ねた。

「うーん、そうですね。
トロが1番有名かな?」

私は答える。

「分かんねーなら、来るなよ」

ボソリと暁さんが嫌味を言う。

「暁さん!
ユウシャンさんは日本が初めてなんだから、しょうがないでしょ!」

「何だよ、ソイツの味方すんのかよ!?」

小学生のような切り返しにうんざりする。

「味方とかじゃ無くて…」

「OK!
Let’s eat !!!」

ユウシャンさんは、どうもマイペースのようだ。

「ふん!
ちょっと顔が良かったら、すぐ尻尾ふる!」

暁さんが言う。

「いつ、私が尻尾ふったのよ!
暁さんには、親切心が無いんだわ!」

「お前の親切心はイケメン限定だろ!」

ひっどい!
なんて事言うのよ!

「OhNo!
2人ともスマイルね!」

ユウシャンさんがトロを食べながら言う。
いや、元を辿れば、あなたのせいだけど…

「Oh my got!!!

おいしーね!」

私と暁さんは、もう、食事どころでは無い。

私がおしぼりを暁さんに投げつけると、おしぼりが暁さんから飛んできた。

「なによ、小学生か!」

「はぁ?
そっちだろ!

胸と一緒に少しは成長しろよな!」

「何ですって!?」

ユウシャンさんが食べてる隣で、私と暁さんのおしぼり合戦が始まった。

結局、私と暁さんはろくに食べずに、回転寿司を後にした。
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