明けない夜はきっと無い…

9

そして、少しギクシャクした朝食が終わった頃、玄関のベルが鳴った。
インターホンで、暁さんが会話して、銀髪の男の人が入ってきた。

あ、昨日の…

私はペコリと軽くお辞儀をした。

ゴキ◯リでも見るような目で見られたのは、気にしないようにしよう。

「それで?
昨日の件は何か分かったか?」

暁さんがお茶のペットボトルを差し出しながら、銀髪の男に尋ねた。

銀髪の男はペットボトルを受け取ると、ソファに座り、その問いに答えた。

「新竜会の連中が絡んでいますね。
昨日の2人は、最近入ったチンピラ上がりの奴らで、まぁ、良いように使い捨てられたんでしょうね。」

「新竜会…?
新竜会が俺たちのシマを荒らしたって事か?

あそこのトップはそんなにあほうなのか?」

「…つまり、何か裏がある…と?」

「俺はそう考えるね。
バックに何か付いているか、はたまた奇襲の作があるか…」

「はぁ…
まったく勘のいい人だ…

私もそう考えていました。
探らせてみると、前者のようですね。」

「…バックに何か付いている、か…」

「えぇ…その可能性が高いです…」

「ふん…」

暁さんは、それだけ言うと、自身は水を飲んだ。

「…どうしますか?」

「泳がせろ。」

「分かりました。」

その時、また、インターホンが鳴った。

「たくっ!
誰だよ!

あぁ、クリーニングか…

ちょっとまっててくれ。」

暁さんはそう言うと財布を持って玄関に向かった。

「あなた、よくも、我が物顔でここに居られますね。
良いですか?
あなたがここに居られるのも、あの人が飽きるまでですよ。」

とてつもなく冷たい瞳でそう釘を刺された。
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