今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
こんなにも俺を突き動かすのは紅羽だけ。

そして紅羽に何故パタンナーになったのか、どこで知ったのかを聞く。

すると紅羽は言った。

ニューヨークで知ったと。

いつだと聞けば紅羽が高二の時だと言う。

あの時の子だ。
間違いない。

やっと見つけた。

あの時の子が今こうして俺の腕の中にいるなんて…

夢でも見てるみたいだ。

でもやっぱり紅羽はあの時の男が俺だとはわかっていないみたいだ。

俺だよと言いたい気持ちと、紅羽から思い出して欲しい気持ちが交錯する。

つい抱くのに必死になってしまい、紅羽はついに気を失ってしまった。

やっちまった…

さすがにキツかったか…
すっかり夢中になってしまった。
加減なんて出来ずに。

紅羽の額に滲んだ汗を拭いてそこにキスを落とす。

お前は俺が必ずパートナーにする。
心も全て。

絶対に離さない。
そう心に決めた。
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