今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
すれ違い
〜誠side〜

紅羽が専属のパタンナーになった。
これは俺としてはかなりの快挙だ。

と言っても…
あんな無理やり誘った感じになってしまったけど。

どうしても紅羽を前にすると俺はなかなか冷静になれない。

日に日に想いは増していくし。

しかも紅羽は会社が同じになった事で、前よりも付き合う事に慎重になってる様子だ。

勘違いでなければ俺のことを想ってはくれてると感じるんだが…
気のせいなのかなんなのか…

でもなんだかんだで紅羽は俺の誘いを断らない。

だから俺は都合よく解釈して抱いてしまう。

自分でも良く言ったもんだよ。
気が変わるまでは大人の関係でだなんて。

こんなに一人の女性に執着するタイプだったのか。

まぁ確かに何事も諦めは悪い。

良くも悪くも。

彼女はいつか首を縦に振ってくれるのだろうか。
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