今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
部屋に戻り一度シャワーを浴びる。

下着だけ履いてタオルで髪を拭きながら冷蔵庫からミネラルウォーターを出して口に流し込んだ。

まだこんな時間か。

今日は休みだし久しぶりにドライブにでも出掛けようかな。

紅羽は…

忙しいか…

来月からうちで仕事をするにあたって、今抱えてる仕事を終わらせないといけないしな。

本当は直ぐにでも来てほしかったが、そこは紅羽が首を縦に振らなかった。

やはりダメなものはハッキリとダメと言える強さがある。

だからか、俺がいつも強引に迫っても断らないのをみると…

期待してしまう。

紅羽は俺の事どう思ってるのだろうか…

本当に嫌なら断るよな?

そんな事を思いながら、黒ベースに大きめのペイズリー柄が入った半袖のシャツのボタンを上まで閉めて、黒のタックパンツにインする。

髪はいつも通りワックスでワシャワシャするだけ。
そろそろ切ってもいい頃だな。

伸ばしたらまた坊ちゃんって言われるかな。
なんて思って笑いそうになった。

あとは小さめの丸い黒のレンズのサングラスをかけて、サンダルを履く。
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