今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
「んっ…」

軽いキスで済むわけもなく深くなる口付けに全然おさまってなかった俺が更に元気になっていく。

「もう一回…いい?」

「一回で済む?」

「済まないかも」

そんな会話をしながら俺は次の準備をする。
もう紅羽はクスクス笑っている。

「ふふっ、会話…だもんね?」

「そ。たくさん会話しよ」

そう言って紅羽を俺の上に乗せた。

その後もお互いの気持ちを通わせながら甘い時間を過ごして、ようやく落ち着いたのは昼もとっくに過ぎた頃だった。

「シャワーにしよう。さすがにごめん」

気を失いそうになっている紅羽に声をかける。

「連れてって」

紅羽は目を閉じたままそんな事を言う。

「はは。おっけ。行くよ」

紅羽を持ち上げて、素っ裸のまま階段を下りてお風呂場へ連れて行って椅子に座らせ全部洗ってやる。

もうどんな事だってしてやりたい。
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