今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
洗い終えて24時間循環しているジャグジーのついたバスタブに紅羽を入れて俺も手早く身体を洗う。

そしてザブンと俺も入った。

「気持ちー。最高ー」

紅羽はバスタブの縁に腕をかけてそこに頭を乗せる。

「そりゃ良かった」

広いバスタブがあって良かったわ。
一人じゃ広すぎるなと思ってたけど。

「そういえば、メイク落としとか…」

「あ、うん。朝、用意したんだ」

「そうだったの? ありがとう。誠って優しいよね本当に」

素直に認められるとなんだか恥ずかしくなるな。

「そんな…。でも…まぁ、紅羽にはな、何でもしてやりたくなる」

すると今度は紅羽が顔を赤く染めた。

「嬉しい。なんか照れちゃう…」

そう言って自分の頬をぎゅっと両手で挟んだ。
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