今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
縫製もしっかりしていて、さすがMattの社員は誇れる技術を持っている。

Mattはブライダルラインはない。

勿体無いなぁ。
なんて思ってれば、控室のドアが開いてパパとママが入って来た。

「え!? パパ!? ママも! 見違えた!」

ドレッドヘアだったパパはエレガントなウェーブパーマが当てられサイドは短く切られておりとてもスマートだ。

髭も綺麗に整えてありダンディな感じ。

ブレーズヘアだったママは、髪を緩めに複雑な編み込みが施されたアップスタイルにして、前髪やサイドから少し垂らした髪はふんわりと巻かれてとても綺麗だった。

この人たちこんなにちゃんと出来たの!?

「いい感じでしょう?」

ママがドヤ顔で言ってくる。

「パパもママも素敵!」

「紅羽もとても綺麗だよ」

パパが私を見下ろして感慨深そうに微笑む。
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