今夜だけのはずが極上の彼に愛されて


「パパ…ありがとう」

「おめでとう紅羽。幸せはこれからどんどん増えるからね。マットくんならきっと素敵な旦那様になってくれるわ」

「ママ…ありがとう」

「孫も楽しみにしちゃってていい?」

ママがニコニコしながら聞いてくる。
これは誠にも言われた。
三人欲しいって。

もっとでもいいとかって。

「いいよ。予定は三人」

「あら。それは楽しみね! 私たちもそろそろ帰国しようと話してるの。子育ては手伝うからあなたはしっかりやるべき事を使命を持ってやり遂げなさい」

「そうだぞ。子育てはみんなでするもんだ。けして一人で抱え込むな。大変な事だらけだけど笑顔を絶やさずにな。協力するから」

誠も同じ事言ってた…

でもまさか両親が帰国するとなると、本当に心強い。

「ありがとう!」

私は二人に飛び付く。

「よし、行こうか!」

「うん! そういえばもう誠のご両親とは会ったの?」

「いやまだなんだよ。ギリギリで直ぐここに来てしまったから」

「ふふふ。凄いよ」

「もうね、電話では何回も話ししてるの! 楽しみで仕方ないわ」

ママもルンルンだ。
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