今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
「大変だ」

そう言ってベッドからおりて一度誠は子供部屋を覗きに行った。

「爆睡してたわ」

でしょうな。
私はパパとママに連絡をする。

すると病院に行く頃、子供たちをみに来てくれるそうだ。

そして間隔も早くなりいよいよ病院に行く頃、ちょうど両親も来て私は誠と病院に向かう事に。

「こっちは任せて。いってらっしゃい」

ママが笑顔で見送ってくれる。

「うん。ありがとう。行ってきます」

「それじゃ、よろしくおねがいします」

誠も両親にそう言うと、入院グッズを手に持ち私を支えてくれる。

三人目とはいえやっぱり痛いものは痛い。

「大丈夫か?」

「うん。だ、大丈夫」

「ゆっくり歩こう」

車までなんとか歩いて乗り込む。

ふぅ。

「きたきたきたきた! 痛い!」

「おお。順調だな」

運転する誠は笑っている。

「痛いー!」

「痛そうだ。変わってやりたいよ本当に」

そう言って私の手を握る。

「誠、泣くよたぶん」

「俺もそう思う」


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