今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
ははは。
「そっか。早く会いたいな」
「ああ。でも本当に一瞬焦った…」
誠はそう言って私を抱きしめた。
「心配してくれてありがとう」
私もギューっとしがみつく。
「当たり前だよ。紅羽が俺の全てだから」
サラッと凄い事を言われ、鼓動が速くなる。
「顔、赤くなってる。可愛いな」
私はいつまでたってもこうして誠にドキドキして、顔を赤くしてしまう。
本当にさ、こんな素敵な人にバリトンボイスで甘く囁かれてみてよ!
照れるに決まってるでしょ。
「看護師さん呼ぼう」
誠はナースコールを鳴らすとすぐに来てくれて、私はいろいろ見られる。
大丈夫なようだ。
良かった。