今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
「そんなに見つめられるとここで襲っちゃうよ?」
「んなっ!?」
私は我に返ったように慌ててまたメイクを再開した。
「俺は全然いいけどね」
そう言って後ろから服の中に手が入ってきて胸を揉み始めた。
「だ、だめ!」
このまま抱かれてもいいだなんて一瞬思ったけど、子供達が待っている。
なんとか理性をかき集め誠の手をペンと叩いた。
「ははは!」
「ママー! まだぁ?」
リビングから子供たちが叫ぶ。
「今行くー!」
「くくくっ」
返事をする私を見て笑う機嫌な誠を横目に物凄いスピードで顔を仕上げる私。
「出来た! 行こう!」
誠が用意してくれた服に着替えて部屋を出ようとすれば、誠に腕を掴まれ引き止められる。
「忘れ物」
そう言って誠は私にキスを落とした。