執拗に愛されて、愛して
「俺、夏帆ちゃんの事気になってるんだけど」


そう言われて思わず顔が熱くなる。

玲くんは予想外過ぎて脳が対応出来ていない。


「もう、やめてよ。思わず勘違いしそうになっちゃった」


そう言いながらお酒を飲み干して、お会計しようとする。

冗談に決まってる。


「顔赤くなってるの、可愛い。また来てね、お店。連絡も待ってる」


そんな事を優しい表情で言うから、思わずときめいてしまった。


「…うん。ご馳走様」


そう言いながらお金をおいて店を出ていく。

でもどうやっても玲くんが私を好きだとは思えないんだよな。
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