執拗に愛されて、愛して
Episode3

面倒

仕事をしているとふと昨日の事を思い出した。


『夏帆ちゃんの事が気になる』


みたいな事を玲くんに言われた昨日。

だけど絶対私の事そんな風に見ていないと思う。

どちらかと言えば別の所にもっと本音がありそうな。

タイピングしていた手を止めて、一息を吐く。

少し休憩がてらスマホを見ると雅から連絡来ていた。


«昨日様子変だったろ、玲と何の話してた?»


いやそりゃ動揺はしたけど、冷静になって考えれば考えるほど無いなってなるのよね。

なんだろう、この違和感。

そう思いつつ雅には適当な返事をして仕事に戻る。

何か暫くバーに行くの控えようかな、面倒だし。
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