続きは甘く優しいキスで
「相手があまりにもしつこいようなら、例えばですけど、色々と証拠を揃えれば、警察辺りも動いてくれたりするんじゃないですかね。警察が難しいなら、訴えるって方法はどうだろう。刑事としては無理でも民事として、とか。あとはほら、なんて言いましたかね。ストーカー被害にあった時の、接近禁止令とかいうやつ?なんにせよ、もしもそういう法的なことも考えるのであれば、俺、協力しますよ。必要であれば、さっきの元カノから聞いた話だって証言しますし。それに弁護士の伝手もちょこっとあるんで、必要なら紹介もできますからその時は言ってください」
拓真はやや驚いた顔をしながらも、清水に頭を下げて礼を言った。
「碧ちゃんのために色々と考えて下さってありがとうございます。とても頼もしいです。もしもそうなった場合は、ぜひよろしくお願いします」
「言われなくても、ですよ。俺、碧ちゃんのこと、妹みたいに思ってるんですよ。だからね、この子がそんなことになってたこと、どうしてもっと早く気づけなかったんだって、不甲斐なくて。あの話を聞いた時に違和感があったのに、って後悔してるんですよ」
清水がしみじみと言う傍で、梨都子もまた深々とため息をつく。
「私だってそうよ。碧ちゃんに彼氏ができたってことばかりに目が行っちゃって、全然気づかなかったわ。ここに足が遠のいた時に、あれって思えば良かったのよね……」
しんみりしてしまった二人に、私は慌てる。こんな風に私のことを思ってくれていたのだと嬉しいと思いつつ、他人の私のことで悩ませて申し訳ない気持ちにもなる。
拓真はやや驚いた顔をしながらも、清水に頭を下げて礼を言った。
「碧ちゃんのために色々と考えて下さってありがとうございます。とても頼もしいです。もしもそうなった場合は、ぜひよろしくお願いします」
「言われなくても、ですよ。俺、碧ちゃんのこと、妹みたいに思ってるんですよ。だからね、この子がそんなことになってたこと、どうしてもっと早く気づけなかったんだって、不甲斐なくて。あの話を聞いた時に違和感があったのに、って後悔してるんですよ」
清水がしみじみと言う傍で、梨都子もまた深々とため息をつく。
「私だってそうよ。碧ちゃんに彼氏ができたってことばかりに目が行っちゃって、全然気づかなかったわ。ここに足が遠のいた時に、あれって思えば良かったのよね……」
しんみりしてしまった二人に、私は慌てる。こんな風に私のことを思ってくれていたのだと嬉しいと思いつつ、他人の私のことで悩ませて申し訳ない気持ちにもなる。