続きは甘く優しいキスで
「もう少しだけ一緒にいて。ちゃんと送るから」

拓真は目元を優しく緩め、私にそっと口づけた。

それは彼の言う「進んだキス」だった。今では息をするタイミングが分かるようになっていて、私は目を閉じて彼の唇を受け止めた。

いつもより長い――。

そう思った時、拓真の舌が唇に触れた。その湿った感触に驚いて唇が緩む。そこに彼の舌が入り込んできて、ますます驚いた私は体を震わせた。

「ん、んんっ……」

彼の舌が自分の舌に絡みつき、体の芯が未知の感覚に熱くなる。

しばらくそんなキスを続けていた拓真の唇が離れた。

私はくたっと彼の体に全身を預けた。

彼は安心させるように私の背を撫でながら、恐々といった様子で言った。

「大丈夫?嫌だった?」

私は細い息をつきながら、首を振った。

「嫌じゃないけど、なんだか変な気分になっちゃう」

私の答えを聞いて、彼は安心したように笑い、私を抱き締めた。

「大人のキス、しちゃったからね。もう少しだけ、碧ちゃんを味わわせて」

「味わうって何……?」

私の質問に拓真はにこっと笑い、彼は再び「大人のキス」をした。

「ん……」

彼の口づけに、私は次第にもどかしいような気分になっていった。

これは何……?

拓真に訊ねたくても、彼のキスは終わらない。優しい口づけを続けながら、彼は私の背を撫でる。その手のせいか、キスのせいかは分からないけれど、私の体中から力が抜けていく。

「碧ちゃん、好きだよ……」

拓真はようやく唇を離し、息を弾ませている私を見つめた。私をクッションの上にゆっくりと倒し、ブラウスのボタンを外して下着に指をかけた。露わになった胸元に顔を寄せて、彼はその突端を口の中に含む。

「あっ……っ」

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