続きは甘く優しいキスで
ぬるりとした生温かい感触に声がもれた。拓真の舌が動く度に溢れる声が恥ずかしくて、それを防ぎたくて、私は両手で自分の口を塞いだ。お腹の辺りと脚の間がもどかしく疼き出す。
これって……。
まだ先のことだと思っていたことが、今自分に起きているのだと悟った。同時に私は初めての感覚に混乱する。
拓真の手が私の内腿を這い、下着の中を探るように指が滑る。
「っ……」
私は口を覆いながら彼を見上げた。
このまま今夜、私は彼と――。
覚悟のような思いが浮かび、何気なく顔を横に向けた時だった。そこに置かれた鏡が目に入り、どきりとした。
そこには自分の姿が映っていた。乱れた服、露わになった肌と自分も知らなかった上気した顔。自分の淫らな様子に一気に頭が冷えた。
今の私、こんな顔を好きな人の前で見せてるの?恥ずかしすぎる――。
そう思った次の瞬間、拓真の指が私の敏感な部分に触れた。あっと思うと同時に怖いと思った。気づいた時には、彼の体の下から精一杯の力を使って逃げ出していた。
「ごめんなさい、帰る」
それだけ言って、私は彼から逃げるように急いで身支度を整えた。拓真が呆気にとられた顔をしていたのは分かっていたが、自分の恥ずかしい姿に強烈な衝撃を受けていて、彼のことまで気にかける余裕がなかった。
「碧ちゃん、俺……」
拓真が何かを言おうとした。
その時の私はいっぱいいっぱいで、彼の言葉に耳を傾ける余裕がなかった。今の自分の顔を見られたくないと思った。だから私はうつむいたまま背を向けた。
「自分で帰れるから」
それだけ言って、私はバタバタと彼の部屋を後にした。
これって……。
まだ先のことだと思っていたことが、今自分に起きているのだと悟った。同時に私は初めての感覚に混乱する。
拓真の手が私の内腿を這い、下着の中を探るように指が滑る。
「っ……」
私は口を覆いながら彼を見上げた。
このまま今夜、私は彼と――。
覚悟のような思いが浮かび、何気なく顔を横に向けた時だった。そこに置かれた鏡が目に入り、どきりとした。
そこには自分の姿が映っていた。乱れた服、露わになった肌と自分も知らなかった上気した顔。自分の淫らな様子に一気に頭が冷えた。
今の私、こんな顔を好きな人の前で見せてるの?恥ずかしすぎる――。
そう思った次の瞬間、拓真の指が私の敏感な部分に触れた。あっと思うと同時に怖いと思った。気づいた時には、彼の体の下から精一杯の力を使って逃げ出していた。
「ごめんなさい、帰る」
それだけ言って、私は彼から逃げるように急いで身支度を整えた。拓真が呆気にとられた顔をしていたのは分かっていたが、自分の恥ずかしい姿に強烈な衝撃を受けていて、彼のことまで気にかける余裕がなかった。
「碧ちゃん、俺……」
拓真が何かを言おうとした。
その時の私はいっぱいいっぱいで、彼の言葉に耳を傾ける余裕がなかった。今の自分の顔を見られたくないと思った。だから私はうつむいたまま背を向けた。
「自分で帰れるから」
それだけ言って、私はバタバタと彼の部屋を後にした。