暗雲のミシェル
ミシェルの家
「あの子は何も言ってくれなかったのよ」

「戦争じゃあるまいて」

「何よ! まるであの子が弱かったみたいに、あなたはいつも、いつもそうよ!」

「何だ? まるで妹か弟になるかも知れなかった子を流産したくせに」

「私のせい!?」

「…」

「まるで身代わりが出来ればいいみたいに!!!」

「…」



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