君との恋は面倒すぎる
その手つきも優しくて、涙が止まらなくなる。


「そうやって泣いてでも喜んでくれるなら、俺もこういうイベント好きになれそう」


一緒に楽しんでくれていたのかな、今日

そうだったら良いのにな。


「楽しかった?」

「うん、すっごい楽しかった!」

「そっか…、うん、俺も」


そう言って笑ってくれる蒼空くんが愛しくてたまらない。

こんな風に近くで笑顔を見ていたいって思っていて、それが叶っただけでも幸せなことなのに。

それだけじゃ足りなくて、笑顔をさせてるのが私でありたいって思う。


「蒼空くん大好き」


精一杯の言葉で伝えると、優しい笑みをこぼしてとびきり甘いキスでお返ししてくれる。

いつも私以上の愛を返してくれる。

この人の彼女で居られて、すごく幸せだ。
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