君との恋は面倒すぎる
Episode2
「ふへ、ふへへへ」

「…日和、気持ち悪い」


ファーストフード店で紗月と向かい合いながらジュースを飲んでいた。

蒼空くんと改めて彼氏彼女だと実感できた嬉しさでかなり浮かれていた。


「で、何で一緒に帰らないの」

「とりあえず蒼空くんベタベタされるの好きじゃないかなとか思ったら、何か今以上をすぐに求めるのは良くないかなって」


とりあえず今は交際出来ただけで胸がいっぱいだから。

私の言葉に紗月が呆れた様に笑う。


「彼女なんだよ、日和。それも中学から一緒で付き合いもそれなりにあるし我儘言ってみたら?」


そう言われたらそうかも知れないけど。

でもこれ以上蒼空くんと先に進んだら私のキャパが無理になっちゃう気がする。

今日の昼休み、久しぶりの隣の席って感じでドキドキしたし。

放課後一緒に帰ったり過ごしたりするのはもう少し先で良いかも。
< 16 / 379 >

この作品をシェア

pagetop