君との恋は面倒すぎる
部屋に入ると、私が使う方のベッドに2人で腰掛ける。


「…嫌だった?会いに来たの」

「嫌とかじゃなくて、俺と会うのに君がそこまでのリスク犯す必要無いでしょ。大方あの感じだと提案したのは鈴村だと思うけど。」


言い方は冷たいけど私の事考えてくれたんだよね。

優しいな。


「それに、風呂上がりで平気で他の男の前に出てくるとか何考えてんの本当」


そう言いながら頬を片手でぎゅっと挟む。


これは本当に怒ってる時の顔!!!!


「ご、ごめ!」

「髪、ちょっと濡れてるし。本当バカ…。」


そう言って立ち上がると部屋に置いてあるドライヤーを手に取ってコンセントに指す。

そのまま電源を入れて私の髪に当ててくれる。
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