君との恋は面倒すぎる
彼氏に髪乾かして貰えるなんてどんな贅沢!?

修学旅行マジックすごい…。

丁寧に髪に触れながら、髪からドライヤーを離していい距離感で乾かしていく。


「せっかく綺麗な髪してるのに傷んだらもったいない」


綺麗な髪と褒められて顔が熱くなる。

蒼空くんの表情が見えないけど、私見せられない顔してる。

数分乾かしてくれた後、ドライヤーの電源を止めて乾いてサラサラになった髪に蒼空くんが触れる。


「ありがとう」

「…本当、予想外の事するし、手かかる。」


呆れたように言ってるのにその声は随分優しくて、蒼空くんの方を見ると優しい目付きでこちらを見てくれていた。

手がかかるなんて言いながら嫌だなんて思ってなさそう。
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