君との恋は面倒すぎる
「あの2人ってピュアだけど付き合って1年以上経つわけじゃん。どこまで行ったと思う?」


なんて澤山が下世話な話を始める。


「やめろよ、そんなつまんねぇ話題。」


珍しくいつもヘラヘラしている薫が怒っている。

こういう時ちゃんと怒れるんだよね。

そういうところは尊敬できる。


「え、嫌?この手の話。」

「誰しも想像なんかされたくないだろ。俺がされたら嫌って思うけどな」

「へー、意外と純粋」


ちょっと険悪な雰囲気で息が詰まる。

澤山、ノリは軽くて話しやすいけどこういう所ある。

だから寄ってくる女の子も軽めの子が多い。


「トランプでもする?暇じゃね?」


薫くんが話題を変えながら鞄から取り出す。

ちょっと大変かもな。柊くんも日和も。

頑張んなよ、日和。
< 210 / 379 >

この作品をシェア

pagetop