君との恋は面倒すぎる
「…蒼空くん。」

「うん」

「私、嫉妬してた。」

「え?」


突然の話に蒼空くんは少しだけ驚いた顔をしてこちらを見た。


「…茉莉ちゃんと何も無いし、あそこで優しさだけだったってわかってるよ。でも、嫌だった。水族館で茉莉ちゃんを助けるために触れてたことも、昨日仲良さそうに話しながら一緒に来たことも。全部全部、嫌だった。」


私の言葉を聞いた後、蒼空くんは何も言わない。

恥ずかしいとか、不安とか全部込み上げてくる。

なんとか言って欲しい。

蒼空くんを見ると、口元を隠して顔を逸らしている。


「…え?」
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