君との恋は面倒すぎる
スマホの画面が光ると蒼空くんから連絡だった。


«今、島崎から聞いた。大丈夫なの»


蒼空くんの名前から頻繁に茉莉ちゃんの名前が出るようになっただけでモヤモヤしてしまう。


«大丈夫だよ!»


いつも通り返事をして、また画面を閉じて。

面倒くさい、このまま午後初めてサボっちゃおうかな。

サボったことなんて無いけど、学校生活で一度くらい良いんじゃないかって思ってしまう。

机に突っ伏してそのまま寝てしまおうと目を閉じると誰かが入ってくる気配がした。

この教室使う人いたんだ。

今私が寝てますのでお引き取りください~なんて心の中で訴える。

窓から差し込む陽の温かさが気持ちよくて起きれない。

冬でも陽の光は温かい。

大好きだこの温かさ。
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