君との恋は面倒すぎる
「…起きてるんでしょ」


そう声を掛けられて少し恥ずかしくなる。

そっと身体を起こすと、蒼空くんがまっすぐこちらを見ている。


「最近、日和の事がわかんない。もっと知りたいのに最近壁作られて辛いんだけど。」


今の不安な気持ちを蒼空くんが話すのを黙って聞いていた。

言いたいことはたくさんある。

あるのにどれも私が言えることじゃない。


「…自分の中で整理しなきゃいけないこともあるよ。」


これもある意味拒絶なのかもしれない。

蒼空くんを傷つけてしまう対応をしている。


「じゃあ俺が言えることなかったとしてもいいから、何考えてるか聞かせて。せめて一緒に考えさせてよ。」


きっと私が逆の立場でもそう言ったかもしれない。

紗月の話しなよの言葉を思い出して、重たい口を開く。
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