君との恋は面倒すぎる
Episode17
時期はまた流れて夏、三者面談。
──────────七瀬、環境の良い短期大学があるんだけど。
担任から言われた言葉でそこからの話を母と一緒に聞いていた。
パンフレットも渡されて中身を見ると地元からかなり遠方の短期大学。
地元の短期大学と何が違うのかを先生にかなり丁寧に説明されて、先生たちが保育士になりたい生徒で成績が足りてる者におすすめする短期大学だそう。
中身はかなり魅力的だし、保育士として目指していくならかなりいい環境。
だけどすぐに頭をよぎったのは蒼空くんの事だった。
もし行ったら、2年は遠距離になるってことだよね…。
夢の為に甘いことを言ってられないのかもしれないけど、ここででも保育士になれないことは無いし、地元で就職したいからこのまま…。と何かと地元に残りたい理由を探していた。
「一度先生やご両親とゆっくり相談してみないか。七瀬にとっても悪くない話だと思う。」
「はい」
素直に返事をして教室を母と一緒に後にする。
「まあ、お父さんに話したら間違いなく遠方の方行きなさいって言われるわね。」
「…だよね。」
うちのお父さんは夢だと言うなら、きちんとその為にできる努力をしなさい。遠距離ぐらいで崩れる恋愛ならこっちから別れてやりなさい。恋愛優先で自分の人生を決めようとするなというタイプのお父さんだ。
お母さんは割と私の意思を尊重してくれることが多い。
どちらが正しいとかそんな単純な話はしていなくて、どちらも正しくて両親の優しさの形なんだと思う。
まずは蒼空くんに話したいな。
どういう反応するかは怖いけど、もしかしたら蒼空くんは私の背中を押すのかもしれない。
──────────七瀬、環境の良い短期大学があるんだけど。
担任から言われた言葉でそこからの話を母と一緒に聞いていた。
パンフレットも渡されて中身を見ると地元からかなり遠方の短期大学。
地元の短期大学と何が違うのかを先生にかなり丁寧に説明されて、先生たちが保育士になりたい生徒で成績が足りてる者におすすめする短期大学だそう。
中身はかなり魅力的だし、保育士として目指していくならかなりいい環境。
だけどすぐに頭をよぎったのは蒼空くんの事だった。
もし行ったら、2年は遠距離になるってことだよね…。
夢の為に甘いことを言ってられないのかもしれないけど、ここででも保育士になれないことは無いし、地元で就職したいからこのまま…。と何かと地元に残りたい理由を探していた。
「一度先生やご両親とゆっくり相談してみないか。七瀬にとっても悪くない話だと思う。」
「はい」
素直に返事をして教室を母と一緒に後にする。
「まあ、お父さんに話したら間違いなく遠方の方行きなさいって言われるわね。」
「…だよね。」
うちのお父さんは夢だと言うなら、きちんとその為にできる努力をしなさい。遠距離ぐらいで崩れる恋愛ならこっちから別れてやりなさい。恋愛優先で自分の人生を決めようとするなというタイプのお父さんだ。
お母さんは割と私の意思を尊重してくれることが多い。
どちらが正しいとかそんな単純な話はしていなくて、どちらも正しくて両親の優しさの形なんだと思う。
まずは蒼空くんに話したいな。
どういう反応するかは怖いけど、もしかしたら蒼空くんは私の背中を押すのかもしれない。