君との恋は面倒すぎる
国内線のチェックインの前でしばらく待つ。

そんなに時間が経たない内に「おまたせ」と聞こえてきて顔を上げた。

私服姿の蒼空くんがそこに居て思わず見惚れる。


「ぜ、全然待ってない。」

「そう、とりあえずチェックインしに行こう。荷物も早く預けて身軽になりたいし」


北海道の3月はまだ冷える。

蒼空くんは中に白いトレーナーに上には黒の薄めのロングコートを羽織っている。

ロングコートが似合う彼氏とは一体…?

脳が困惑していて何も考えられない。

蒼空くんが手際よくチェックインと、荷物預けるところまでやってくれた。

そこまでもスマートで格好いいんだけど私は旅行から生きて帰れるんだろうか。

てか既に無事?私。
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