君との恋は面倒すぎる
Episode21
時はかなり流れて1年後、2年の12月。


就職もとっくに決まっていて、後は卒業と地元に帰ってからの住まいなどをどうするか決めるだけだった。


冬休みに入って蒼空くんがこっちに遊びに来ていたときだった。


「3月に帰ってくるんだ」


「うん、その予定。4月1日には入社式だし。バタバタするかも。」


一人暮らし快適だし、このまま向こうでも一人暮らししてもいいけどなー。


なんて悩んでいると蒼空くんが「あのさ」と口を開く。


「ん?」


「こっち帰ってきたら一緒に住まない?」


「へ?」


予想外の言葉が聞こえてきて思わず間抜けな声が出る。


今なんて言った?
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