不遣の雨
『上まで運ぶよ。』
「すみません‥計画もなしに
買ってしまって。助かります。」
偶々見つけたグリーンショップで
見つけたハンキング植物の
シュガーパインとディスキディア。
ハート型の葉が可愛いフィカス
ウンベラータの鉢植えを運ぶのを
手伝ってもらう始末に、やっぱり
後日郵送して貰えば良かったと
後悔してしまう
街案内のはずが、ランチもご馳走になり
荷物を運ばせるなんて、主任が
疲れただけな気がしてやまない。
『重いから嫌じゃなければ中まで
運ぶから開けてくれないか?』
「は、はい!今開けます。」
ガチャ
鍵を開けて主任が運びやすいように
ドアを全部開けて支えると、玄関の
奥の廊下に鉢植えを置いてくれた。
「重かったですよね。
本当にすみません。」
『気にするな。それよりも今日は
休みなのに付き合わせてしまって
悪かった。体調は大丈夫か?』
「はい、大丈夫です。結局
ランチもご馳走になってしまって、
ありがとうございました。
街案内出来ずで申し訳ありません。」
家の外に出てきた主任にマンションの
通路でお礼を伝えつつも、満足のいく
案内が出来なかったので謝った
私よりも仕事量も多いし、
疲れてるはずなのに、
私の方が楽しんでしまった気がする
『楽しかったからいいよ。
そうだ‥‥はい、これ。
少しだが、今日のお礼。』
「えっ?‥‥これって
もしかしてハーブティーですか?」
見慣れた小さなショップバックに
丁寧に細いリボンまでかけてあり、
驚いて主任を見上げた。
いつの間に買っていたのか、全く
気付かなかったし、中を見ると、
私が飲んでる物とは違う物だった。
『疲れに効くって聞いたから、
自分用と新名さん用でついでにな。
味は好みかどうかは知らないぞ?』
誰かにこんなことをしてもらえる
なんて思っても見なくて、胸がギュッと
苦しくなり無意識にそこを押さえる。
私なんかがこんなことを考えては
いけないのに‥‥
『おい‥‥大丈夫か?』
「すみません‥‥‥嬉しくて。
大切に飲みます。」
笑顔で主任を見上げると、大きな手が
頭に優しく触れると、また笑った。
「すみません‥計画もなしに
買ってしまって。助かります。」
偶々見つけたグリーンショップで
見つけたハンキング植物の
シュガーパインとディスキディア。
ハート型の葉が可愛いフィカス
ウンベラータの鉢植えを運ぶのを
手伝ってもらう始末に、やっぱり
後日郵送して貰えば良かったと
後悔してしまう
街案内のはずが、ランチもご馳走になり
荷物を運ばせるなんて、主任が
疲れただけな気がしてやまない。
『重いから嫌じゃなければ中まで
運ぶから開けてくれないか?』
「は、はい!今開けます。」
ガチャ
鍵を開けて主任が運びやすいように
ドアを全部開けて支えると、玄関の
奥の廊下に鉢植えを置いてくれた。
「重かったですよね。
本当にすみません。」
『気にするな。それよりも今日は
休みなのに付き合わせてしまって
悪かった。体調は大丈夫か?』
「はい、大丈夫です。結局
ランチもご馳走になってしまって、
ありがとうございました。
街案内出来ずで申し訳ありません。」
家の外に出てきた主任にマンションの
通路でお礼を伝えつつも、満足のいく
案内が出来なかったので謝った
私よりも仕事量も多いし、
疲れてるはずなのに、
私の方が楽しんでしまった気がする
『楽しかったからいいよ。
そうだ‥‥はい、これ。
少しだが、今日のお礼。』
「えっ?‥‥これって
もしかしてハーブティーですか?」
見慣れた小さなショップバックに
丁寧に細いリボンまでかけてあり、
驚いて主任を見上げた。
いつの間に買っていたのか、全く
気付かなかったし、中を見ると、
私が飲んでる物とは違う物だった。
『疲れに効くって聞いたから、
自分用と新名さん用でついでにな。
味は好みかどうかは知らないぞ?』
誰かにこんなことをしてもらえる
なんて思っても見なくて、胸がギュッと
苦しくなり無意識にそこを押さえる。
私なんかがこんなことを考えては
いけないのに‥‥
『おい‥‥大丈夫か?』
「すみません‥‥‥嬉しくて。
大切に飲みます。」
笑顔で主任を見上げると、大きな手が
頭に優しく触れると、また笑った。