縁を結ぶ
あの日から約10年
兄藤一郎はかつての父の背中を追うように異能局の局長兼第一部隊隊長として部隊を束ね、責務を立派に務め、
輝義は母と同じような医療の道を歩んでいる。
楓も大学生となり、護符など退魔アイテムの研究をしている。
そして、一成は大学生を行いつつ鬼龍院の家業を継ぐべく異能隊の副隊長の座に就いた。
異能隊は、軍事基地でも特殊な役割と立ち位置である。
そのため、年齢に上限下限はなく幅広い年齢の人がいる。
そのため、学生という立場の局員もいる。
私は、少しずつ大人になり身体も丈夫になり、昔より外にも出られるようになった。
普通の高校には行けなかったけど、兄姉や一成と同じ灯陽学園の高等部に進学もできた。
灯陽学園は通学・通信を選べる特殊な学園で異能力者や陰陽師育成をメインとしている。
学生とはいえ、人手不足なこの業界では若くから退魔に出るものも少なくはなく協会から遠征の指示が出ることもあるため
どちらでも選べるようになっている。
本当は、通学もしたいが体調や体力面からほとんどは通信授業で受けている。
時々面談に行ったり、体調が良く兄が付き添える日は通学をするがそんな日はこの一年でも片手で数えられる程度しかない。
特に、不満はなかった。
ただ、あの日から心にぽっかりと穴があって
学校は埋められるのではないかと期待したような気がする。
日鞠(まぁ、クラスメイトで話せるのは華だけなんだけどね。)
華とは一成の妹である。
通学時、授業中はさすがに兄も同席できないこともあり護衛兼親友である。
他のクラスメイトとはいまだにほとんど話したことはない。
とはいえ、そもそも小学校から高校までエスカレーターで全校生徒もかなり少ないこの学校で
全く知らないということもないのだが、
日鞠(小学生の時は人見知りがひどくて今更はなしづらいよね…)
はぁと溜息をつくと
兄藤一郎はかつての父の背中を追うように異能局の局長兼第一部隊隊長として部隊を束ね、責務を立派に務め、
輝義は母と同じような医療の道を歩んでいる。
楓も大学生となり、護符など退魔アイテムの研究をしている。
そして、一成は大学生を行いつつ鬼龍院の家業を継ぐべく異能隊の副隊長の座に就いた。
異能隊は、軍事基地でも特殊な役割と立ち位置である。
そのため、年齢に上限下限はなく幅広い年齢の人がいる。
そのため、学生という立場の局員もいる。
私は、少しずつ大人になり身体も丈夫になり、昔より外にも出られるようになった。
普通の高校には行けなかったけど、兄姉や一成と同じ灯陽学園の高等部に進学もできた。
灯陽学園は通学・通信を選べる特殊な学園で異能力者や陰陽師育成をメインとしている。
学生とはいえ、人手不足なこの業界では若くから退魔に出るものも少なくはなく協会から遠征の指示が出ることもあるため
どちらでも選べるようになっている。
本当は、通学もしたいが体調や体力面からほとんどは通信授業で受けている。
時々面談に行ったり、体調が良く兄が付き添える日は通学をするがそんな日はこの一年でも片手で数えられる程度しかない。
特に、不満はなかった。
ただ、あの日から心にぽっかりと穴があって
学校は埋められるのではないかと期待したような気がする。
日鞠(まぁ、クラスメイトで話せるのは華だけなんだけどね。)
華とは一成の妹である。
通学時、授業中はさすがに兄も同席できないこともあり護衛兼親友である。
他のクラスメイトとはいまだにほとんど話したことはない。
とはいえ、そもそも小学校から高校までエスカレーターで全校生徒もかなり少ないこの学校で
全く知らないということもないのだが、
日鞠(小学生の時は人見知りがひどくて今更はなしづらいよね…)
はぁと溜息をつくと