君を想うといつまでも、
長くてふわふわな髪、長いまつ毛、整った顔、モデルのような体型、
それらは私であって、私のものでない
私は、みんなのものであり、自分のものでない
小さい頃から、「顔が小さいね」とか、「足細いね」とか、「かわいいね」とか、いろいろな言葉をかけられてきた。私は、それらの言葉に感謝しつつも、内心何処かで「褒めて何になるのだろう」と思っていた。
私は、褒めるのも謝るのも、感謝を伝えるのも苦手で、人見知りだった。
それでも、外見だけは褒められた。
他の言い方をすると、外見しか褒めてもらえなかったのだ。
私の性格は、醜く腐っているのだろう。子供から、そのように考えてきた。中身も外見も褒めてもらえるように頑張った。
だからだろうか。学級委員を沢山任せてもらえるようになった。嬉しかった。楽しかった。
自分の中に、溜まっていた汚物が水に流され、誰も想像できなかったものが現れたかのようなそんな感じだった。そしてそれが、自分自身だと言う事に達成感を感じた。