Dearest 1st DREAM
第2章 戸惑い
第2章 戸惑い
第2章 戸惑い
───……朝……。
時計がもう昼の時間を指している。
「……ん……」
瞼をこすって横を見た。
目が覚めると、チカは既にいなかった。
「…もう出て行ったんや…」
俺は大きな欠伸を一つして、チカの香りが残るベッドから起き上がった。
窓の外は気持ちが澄み渡る程の晴れ模様。
今日は学校も休み。
俺は机に散らばる未完成の楽譜を見つめた。
「今日は一日曲でも作るかな…」
そう思った瞬間。
────♪…♪♪…
部屋に着信音が鳴り響く。
「……誰や……?」
【着信;高山 英寿】
──…思えば、
これが運命を変えた一通の電話だった気がする。