Dearest 1st DREAM
第1章 始まりの唄
第1章 始まりの唄
春の優しい太陽の光が、
やわらかく窓から射し込んだ。
───…ピチピチ…。
小鳥のさえずりが、今日も確かに聞こえてくる。
柔らかい春の風が俺の頬を撫でた。
「───純っ!!!!
純!!起きろ!!
起きろって!」
────バサッ!
罵声のような声と一緒に、寝心地がいい布団を無理やり剥ぎ取られる。
さっきまでの温度から一瞬にして体が冷え、目が覚めてしまった。
「────…ん………」
けだるく声を上げ、
春の太陽に向かって一つ欠伸をかました。
眩しい朝日に、思わず目を細める。
「純、飯は?」
「………んー…いる。」
バサッと上着を羽織り、ベッドを降りた。
───朝岡 純。
20歳。