王子様が、呪われた私を気に入ったみたいです。


「……………………」

私がうつむいていると、おばあちゃんが気を取り直すように優しく言ってくれた。

「まあ、美織がその姿の方が気が楽だって言うなら構わないよ。おばあちゃんはもう仕事に行くけど、美織は朝ごはんをしっかり食べてから学校へ行くんだよ?」

「……はぁい」

そう言うと、おばあちゃんは手を振って部屋から出て行った。
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