そして外交官は、契約妻に恋をする
 でも今は生存確認できているだけでも安心して、どうか許してほしい。

 真倫の存在が明るみになるのは時間の問題だから、そのときまでそっとしておいて。

 ごめんね、お母さん。

 料理の下ごしらえがひと段落したところで、スマホを手に取った。

 画面をタップして――。

「えっ」と思わず息を呑む。

 嘘でしょ?




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