そして外交官は、契約妻に恋をする
私は、と考えて溜め息をつく。
これから母と会わなければならない。
『香乃子。早く真倫に会わせてよ』
母から何度となくメッセージが来る。いろいろ報告もしなければならないので、再びファミレスで待ち合わせをしたのだ。
真倫は店の賑わいなどものともせず、キ喜の片隅でぐっすりと眠っていたが、今は起きてベビーカーからぶら下がっているおもちゃに手を伸ばし遊んでいる。
母は父や兄には真倫の存在を話していないと言っているが、いつまでもこの状態を続けるわけにはいかない。
ファミレスに行くと既に母はいて明るく手を振っていた。
「まりーん。ばあばが色々買ってきたわよー」
母は大きな紙袋を横に置き、ベビー服やおもちゃを真倫に見せる。
「お母さん、そんなに持てないって」
とはいえ孫はかわいいのだろう。無碍にもできず溜め息をついた。
「大丈夫よ。車で来てるから送っていくわ。車にもまだプレゼントがあるし」
「送ってくれなくてもいいってば」
これから母と会わなければならない。
『香乃子。早く真倫に会わせてよ』
母から何度となくメッセージが来る。いろいろ報告もしなければならないので、再びファミレスで待ち合わせをしたのだ。
真倫は店の賑わいなどものともせず、キ喜の片隅でぐっすりと眠っていたが、今は起きてベビーカーからぶら下がっているおもちゃに手を伸ばし遊んでいる。
母は父や兄には真倫の存在を話していないと言っているが、いつまでもこの状態を続けるわけにはいかない。
ファミレスに行くと既に母はいて明るく手を振っていた。
「まりーん。ばあばが色々買ってきたわよー」
母は大きな紙袋を横に置き、ベビー服やおもちゃを真倫に見せる。
「お母さん、そんなに持てないって」
とはいえ孫はかわいいのだろう。無碍にもできず溜め息をついた。
「大丈夫よ。車で来てるから送っていくわ。車にもまだプレゼントがあるし」
「送ってくれなくてもいいってば」