そして外交官は、契約妻に恋をする
 本当は香乃子を誘って買い物に行き、彼女にプレゼントを買うつもりだった。遠慮するだろうが、母の面倒を見てもらったお礼にと、強引にでも渡すつもりだった。

 だが、仕方がない。機会はまだいくらでもある。今回はあきらめよう。

 二人だけのクリスマスを計画しよう。プレゼントはこっそり買って、ターキーを焼いて。

 最高に幸せで楽しい夜になる。




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